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3月中旬に発売された堀江貴文著『すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論』を買って、読了しました。堀江さんにとっては初めて教育について1冊書いた本で、これまでの堀江さんの著書と一線を画しているように思いました。



この本では、まず

学校は工場の労働者を生産する洗脳機関

だと表現しています。学校が始まったのは、産業革命以降で、それまでは子供も農家や手工業などの労働力でした。産業革命以降、「大量生産を目的とした工場で労働して報酬をもらう」といった仕事が生まれると、より質の高い労働者を求めるようになります。その結果、未来の労働力である子どもたちの保護も兼ねて、「学校」というものができたのです。

そのため、「大量生産を目的とした工場で労働して報酬をもらう」という仕事が少なくなっている現在では、学校というものがいらないのだと、堀江さんは言います。学校がなくても、好きなことに没頭することが、学びにもなるし、遊びにもなるし、仕事にもなる。「学び・遊び・仕事」は三位一体で、これを支えるのが「没頭する力」だという。

さらに現在も学校が存在している意義については、国家という幻想を維持するためだと持論を展開しています。学校では、学問の他に、「常識」も埋め込まれ、その常識のほとんどが、軍隊を統制するのに必要なことだったといいます。現在も文部科学省が教育方針を決めるており、学校は国家の洗脳機関で、国家という幻想を維持するための常識を植え付けるために存在しているのだとか...。また、こういう国家幻想から解放されると、より広い世界を求めるG人材(グローバル人材)と、より狭い世界を求めるL人材(ローカル人材)に分かれるそうです。どちらの生き方が幸せとかいうわけではなく、自分が幸せだと思う方を早く見つけることが、これからの時代、必要になってくるのだそう。

本のタイトルからすると、「学校否定」と思うかもしれませんが、実際に中身を読んでみると、そうでもないことが分かります。学校というものが元々工場の労働者や軍隊を育成するためにできた機関で、今は「没頭する力」さえあれば、「学び・遊び・仕事」の三位一体を実現することが可能だといいます。

今に不満があって、変わりたくても変われない人にとって、いい処方箋になると思います。


後編はコチラ

【書評】すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論《後編》


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