
AIを使えば5分で記事が書ける、AIで有料記事を量産して収益を上げる——そんな投稿をSNSでよく見かけるようになりました。でも正直に言うと、僕はそういった記事を読みたいとは思いません。
1.AI生成コンテンツの限界
AIで5分で書けるということは、読者も同じようにAIに質問すれば、むしろより質の高い答えが返ってきますよね。普通にGeminiやChatGPTと対話すれば、誰でも同様の情報が手に入る。さらにプロンプトを追求すれば、有料記事よりも自分にあった情報が得られる可能性もあります。つまりAIで量産した記事は、生成系AIサービスで代替できてしまうコンテンツに過ぎないのです。
誰でもできることは、いずれ価値を失うため、AIを使った量産戦略は再現性を持たないと思います。ではAIをどう使ったらいいのでしょうか。僕が価値を感じるのはこういった記事です。
・今まで100時間かかっていた記事が、数時間で書けるようになったもの
・発信したくても時間が捻出できなかった人が、AIのおかげで発信できるようになった記事
要するに、AIを活用すべきなのは「発信の手段」であって、「発信の中身」ではないと思います。
2.AI時代に価値を持つのは「一次情報」
発信が簡単になったからこそ、力を入れるべきは発信以外の部分——つまり、コンテンツの中身となる一次情報の収集です。テレビやネットで見聞きした情報は、厳密には一次情報ではありません。本当の一次情報とは、
・自分の足で動いて得た体験
・第一人者に直接会って聞いた話
・自分が実際に試して失敗・成功したプロセス
こういったものです。特に「失敗のプロセス」は埋もれたままになりがちです。世の中にあるデータのほとんどは「うまくいった話」ばかり。失敗は自分で掘り起こすしかないからこそ、それをコンテンツとして発信することには大きな価値があります。AIは正解に近い答えを出せても、人間の失敗のプロセスまでは再現できません。
3.「非効率」な時間にこそ投資する
AIが発信を効率化してくれるからこそ、逆説的ですが非効率に見えることに時間を割くことが重要になります。
本を読む、映像を何時間も見る、実際に人と会う、本業に集中して新しい知見を積み重ねる——これらは一見、遠回りに思えるかもしれません。しかしAIはインターネット上の情報をもとに生成するだけですが、人間はインターネット場にない経験や思考も重ねて、プラスアルファの価値を生み出すことができます。
非効率なリサーチや実体験で得た知見をAIを活用して発信する——これがAI時代における、本質的な発信のあり方だと考えています。