
「新人層・ミドル層・経営者層、それぞれのAIとの向き合い方」というテーマで、YouTubeで新25とひろゆきさんの講演会の動画が公開されていました。新25編集長の渡辺さんとひろゆきさんが対談形式で語った内容が、非常に示唆に富んでいたので紹介します。
- 1.立場別に見た、AIとの向き合い方
- 2.「翻訳ツールで英語ができる」は、仕事で使える英語力ではない
- 3.AIの回答を「使っていいか」判断できるか
- 4.「AIに任せる」ではなく「AIで理解する」
- 5.結局、大事なのは「好奇心」
1.立場別に見た、AIとの向き合い方
動画の中では、立場ごとに次のような考え方が示されていました。
新人層:
AIの回答の裏付けをきちんと理解し、判断基準を蓄えること
ミドル層:
AIを使いこなすより、経営者層に近づくことが重要。AIは必ずしも使いこなさなくていい
経営者層:
AIを扱える人材を雇えばいい。自分たちはいかにコストカットできるかを考えることに集中する
その中でも特に刺さったのが、新人層向けのメッセージ——「判断基準を蓄える」という考え方です。
2.「翻訳ツールで英語ができる」は、仕事で使える英語力ではない
ひろゆきさんが比喩で出した翻訳ツールと英語力の話が面白かったので共有しておきます。
「メールのやり取りなら、今の翻訳ツールで十分に意思疎通できるが、現地に行って実際に仕事をするとなった時、翻訳ツールに頼り続けてきた人と、文法やリスニングをしっかり鍛えてきた人では、まったく話が変わってくる。」と。
AIコーディングも、これと同じだと思います。AIを使えば、自分のやりたいことをコードとして形にすることはできる。でもそれは「翻訳ツールでなんとなく英語を伝えられる」レベルに過ぎません。実際の現場で通用するかどうかは、コードの構造や背景をゼロから理解している人には、やはり及ばない。この話が、とても腑に落ちました。
3.AIの回答を「使っていいか」判断できるか
AIが出してきた回答を、そのまま使っていいかどうか——これを判断するには、なぜAIがその回答を出したのかを理解する必要があります。背景知識があれば、回答の妥当性を素早く見極められますが、知識がゼロの状態では、その回答が正しいかどうかすら判断できません。そこでAIに「なぜこの回答を出したのか」を追加で質問してもいいし、Googleで調べてもいい。そのひと手間が、AIを十分活用できるかどうかを分けます。
だからこそ、判断基準を蓄えることは、新人だけでなくAIを使う全ての人に必要なことだと思いました。
4.「AIに任せる」ではなく「AIで理解する」
AIを使って楽をする、自分が知らないことでもやってくれる——そういう使い方には限界があります。
知らないことはAIに丸投げするのではなく、AIを使って理解する——知っていることでも、判断するための基準が必要です。AIを使いこなすということは、その背景に地道な理解の積み重ねがあってこそ成り立つものだと思っています。
僕自身、高校生の頃からHTMLやCSSを独学で学んできました。当時は本を買って、載っているコードを一つずつ試すのが精一杯でしたが、今は作りたいサイトのイメージをAIに投げてコードを書いてもらい、ひとつひとつ「これはどういう意味?」と確認していけば、理解がどんどん進みます。AIは独学を加速させる最高のツールですね。(高校生の頃にAIがあれば・・と思います笑)
5.結局、大事なのは「好奇心」
AIを十分に活用する——それは、理解しようとする姿勢があってこそです。すなわちAIを使いこなす上で最終的に問われるのは好奇心だと思います。AIを使って学ぼう、理解しよう——その姿勢があるかどうかが、AIに代替されるか、AIを使って仕事をつくれるか、の分かれ目になるのではないでしょうか。
AIは便利なツールですが、それを活かすのは結局、使う人間の知的好奇心と、地道に理解しようとする姿勢にかかってくるのだと思います。