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AIを活用するほど、脳への負担が増える?脳科学的に考えてみた

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SNSを開けばClaude CodeをはじめとするAIツールの話題で溢れています。面倒な作業をAIが代わりにやってくれるなら、人間はもっと別のことに時間を使える——それ自体は良いことです。
ただ、今の段階でAIを活用しようとすればするほど、実は体への負担が増えてしまうのではないか、と感じています。その理由を脳科学の観点から3つ紹介します。

1:「やり始め」のエネルギーコストが高すぎる

人間の脳は、何かを始めるタイミングが最もエネルギーを消費します。習慣化の文脈でよく言われる話ですが、朝ランニングに行くなら、前夜にランニングウェアを着てシューズを枕元に置いておく——そうすることで「始めるためのエネルギー」を小さくできるという話は有名ですよね。

AIの活用も同じです。AIに指示を出すにはプロンプトを考えなければならない。エージェントを構築しようとすれば、業務フローを洗い出してシステムに組み込む作業が必要です。これは「やり始めのコスト」が非常に高い。

普通にタスクをこなす場合と比べて、AI活用に踏み出すためのエネルギーはまだまだ大きい。Googleで検索するのと同じ感覚でAIを使える時代にはいずれなるかもしれませんが、今はまだそこまで来ていません。

2:スイッチングコストが積み重なる

人間はマルチタスクができないことが脳科学的にわかっています。マルチタスクに見えているのは、シングルタスクを短いスパンで切り替えているだけです。そしてこの「切り替え」自体にもエネルギーがかかります。

AIを使って作業をする典型的な流れはこうです。
指示を出して、待ち時間の間に別の作業をして、AIの出力が返ってきたら確認・修正してまた投げる——。

このスイッチングを繰り返すことで、脳は想像以上にエネルギーを消耗しています。集中して取り組みたい作業があるときほど、AIを挟むことでかえって効率が落ちているケースもあるはずです。

3:期待値と現実のギャップが体を追い詰める

「1ヶ月かかった仕事が1週間で終わる」「AIで自動化すれば楽になる」——そんな話が広まれば広まるほど、周囲からの期待値も上がります。
しかし現実には、AIの出力をそのまま使えるケースはまだ少なく、人間による編集や判断が5割近く残っています。AI活用のコスト(指示を出すコスト・スイッチングコスト・システム構築コスト)を抱えながら、さらに短い期間での成果を求められる。これでは体への負担が増えるのは当然です。

だからといって、AIを使うなという話ではありません。

文章の下書き、コードのベース作成、ネット検索の代わりに調べ物をする——こういった用途では、AIは非常に有効です。今まで検索エンジンで調べていたことは、AIに聞けばいい。ただ、それ以外の部分では人間の作業が残るし、無理にAIを活用しようとすることで余分なコストが発生するなら、従来のやり方の方が結果的に効率が良いケースもあります。

結論:AIを使うほど、働けなくなる日が来る

AIを活用することで体の負担が積み重なっていけば、人間はそれほど長く働けなくなるのではないかと思っています。

エージェント化が進むことよりも先に、「人間がAIに合わせて動くことの限界」が来る。(タスクスイッチングやマルチタスク化によるエネルギーの消耗による)その結果として、労働時間は自然と減っていく——それが現実的なシナリオではないでしょうか。

AIは積極的に使いつつも、自分の体とエネルギーのコストを意識した上で、本当に使うべき場面を選ぶ。それがAI時代の、賢い向き合い方だと思います。

少しでも参考になれば嬉しいです。それでは、素敵な一日をお過ごしください。​​​​​​​​​​​​​​​​