
今回は、レコメンドが主流の今のSNSにおいて、どのようにして情報を届けていけばいいかについて、考察したことをお話しします。
今のSNSは「興味のある人にしか届かない」
今のSNSは、自分が興味を持っていることしか情報が届かない仕組みになっています。アルゴリズムが自動的に最適化してくれるからこそ、逆に言えば興味のない人へ情報を届けることが難しくなっています。
ビジネスでSNSを使う理由の一つは、まだ自分のことを知らない層——いわゆるライト層——へ情報を広げることでした。しかし今は、それが本当に難しい時代になっています。
では、そんな時代にどうやって情報を届けていけばいいのか。大きく3つのアプローチがあると思っています。
1:人を通じて情報を届ける
アルゴリズムがレコメンドするのは「興味のあること・もの・人」です。
ここで注目したいのが「人」という要素です。自分が好きな人、信頼している人が発信している情報であれば、普段は興味のないテーマでも自然と気になってしまう——そういう経験は誰でもあるはずです。
つまり、誰が発信しているかがますます重要になっています。フォロワー数が少なくても影響力を持つ「マイクロインフルエンサー」という概念が広まっているのも、まさにこの流れを反映しています。
情報の中身だけでなく、発信者への信頼や共感が、情報を届ける力になる時代です。
2:リアルを通じて情報を届ける
ネットの世界はアルゴリズムによって、自分に合った情報だけが届く空間になっています。新しいものとの偶然の出会いが生まれにくい構造です。
だからこそ、リアルの場が持つ力が見直されています。
目の前にあるポスター、手渡されたチラシ、イベントで耳に入った言葉——興味がなくても自然と目に入るのがリアルの情報です。そこで初めて「気になる」という感情が生まれ、SNSで調べて、やがてファンになる。そういった流れは、ネットだけでは生まれにくいものです。
SNSの発信と並行して、リアルの接点を意識的に作ることが、情報を届ける上で有効な手段になっています。
3:目先の数字にとらわれず、発信し続ける
これが3つの中でもっとも大切なことかもしれません。
わかりやすい例がM-1グランプリです。毎年1万組以上が出場する中で、決勝に進んだコンビのYouTubeチャンネルが軒並み伸びるという現象が起きています。注目すべきは登録者数だけではありません。3〜4年前に投稿したネタ動画が、決勝進出をきっかけに急に再生され始めるのです。
当時は大きく再生されなかった動画が、「興味を持ってもらえるタイミング」が来た瞬間に一気に回り始める。これは今のSNSの構造を逆手に取った考え方です。
興味を持ってもらうタイミングは、今日ではなく1年後や数年後かもしれない。でもその時に「過去のコンテンツ」がなければ、ファンになりようがありません。発信し続けることは、将来の出会いへの投資でもあります。
目先のいいね数やフォロワー数に一喜一憂するより、まずベースとなる発信を積み上げ続けること。そしてその上で、どう届けるかを考えていくのが正しい順番だと思っています。
まとめ:3つの戦略を組み合わせる
これからのSNS戦略をまとめると、次の3つです。
人を通じて届ける——誰が発信しているかが情報の届き方を左右する。
リアルを通じて届ける——偶然の出会いはオフラインにある。
発信し続ける——将来興味を持ってくれる人のために、今からコンテンツを積み上げる。
この3つを意識しながら、まずは発信し続けることを優先する。興味を持ってもらった時に過去の投稿を見やすい形で整理しておく。そうすることで、出会いがファンへとつながりやすくなります。
少しでも参考になれば嬉しいです。それでは、素敵な一日をお過ごしください。