【書評】さよならインターネット

家入一真さんの「さよならインターネット」を発売した8月10日にAmazonで購入して、少し読み進めていましたが、いろいろ期日が追われ、読み切るのがつい先日になってしまいました。

家入さんはいじめに遭い引きこもりを経て、レンタルサーバー「Lolipop」を立ち上げ起業します。その後もインターネットサービスやカフェ経営などを次々と立ち上げ、東京都知事選でネットを駆使して戦うなど、インターネットとともに過ごしてきたといっても過言でないと思います。そんな家入さんは、スマートフォンやIoTなどでインターネットが現実にとけ込んできた今、これまでのインターネットと違う形態になっていて、これまでと同じようにインターネットを使っていたら危ないと警鐘を鳴らしています。その意味で、今までのインターネットに「さよなら」を告げ、これからのインターネットに新たに向き合っていこうというのが、本書の内容でした。

具体的には、

これまでのインターネットは日本人にとってサードプレイス(注1)になっていたけれど、現実と溶け込んでくるにつれ、インターネット上のことが現実と深く関わってくるようになって、ネット上での行動がきっかけで、現実で自分を苦しめてしまうと述べられていました。

(注1)サードプレイス
日々の責任やプレッシャーから解放される心のより所となるような場所。自宅と職場(または学校)以外の第3の居場所で、例えば人類は古代よりキリスト教やイスラム教などの宗教的建造物に1週間に1回行き、祈りを捧げてきた。これも一種のサードプレイスだと思われる。しかし現在の日本人はそこまで宗教に対して思い入れが少なく、そのためインターネット初期は第3の居場所になり得たが、今はそうはいかないのだそうだ。


さらに、これまでのインターネットは知らないことと出逢えて自分の世界が広がっていたけれど、キュレーションサービスなどでパーソナライズ化(個人に最適化すること)されて情報を手に入れるようになり、結果的に自分の世界を狭めてしまっているそうです。

この本は僕にとって、これからのインターネットに対する向き合い方を考えさせてくれるきっかけになった本でした。


ケンフィー

「人の役に立ちたい」「人をわくわくさせたい」という想いを持ち、研究活動の傍らオウンドメディアとなる「KENFEE.COM」を立ち上げ、オンラインコンテンツを提供したり、ダブルダッチやイベント企画など多様なことに取り組んでいる。

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